ご挨拶
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第27回日本ペインリハビリテーション学会学術大会
大会長 井上 雅之
(愛知医科大学運動療育センター・疼痛医学講座) -
「ペインリハビリテーションの普遍性と多様性」
このたび,2023年6月24日(土)~25日(日)の2日間,愛知県名古屋市の名古屋学院大学名古屋キャンパスしろとりにて,第27回日本ペインリハビリテーション学会学術大会を開催する運びとなりました。
一般社団法人日本ペインリハビリテーション学会は,2001年の発足以来,痛みのリハビリテーションや研究に携わる様々な領域の医療従事者および研究者が集まり,病態やリハビリテーション評価・治療に関する討議研究を通じて,痛みとそのリハビリテーションを科学的な面から追求し,国民に有益な医療の発展に寄与することを目的に活動して参りました。
近年,国際疾病分類第11版(ICD-11)への慢性疼痛分類の収載や,国際疼痛学会「痛みの定義」の41年ぶりの改訂,さらに本邦では「慢性疼痛診療ガイドライン」の発刊など,国内外における疼痛医療の潮流に伴い,疼痛医療に携わるセラピストにも,多様性が求められております。そこで,本学術大会では,「ペインリハビリテーションの普遍性と多様性」をテーマとし,患者の経験する痛みを多角的かつ包括的に捉えるというペインリハビリテーションの「普遍性」を再考し,患者個々の経験・病態に応じた評価・治療の「多様性」を追求したいと考えております。そして,本学術大会が疼痛医療の潮流に乗り,ペインリハビリテーションが今後益々発展する契機となればと思います。
プログラムは,基調講演,特別講演,教育講演,シンポジウム,一般演題(口演,ポスター),ランチョンセミナーのほか,オンラインによるサテライトプログラムの提供も検討しております。なお,本学術大会は,現地開催とオンデマンド配信(一般演題を除く)によるハイブリッド開催として準備を進めております。ご参加の皆様の安全を最優先に,準備・運営を行って参りますが,新型コロナウイルス感染症の状況により開催形式が変更になる可能性がございます。
ぜひとも多数の方々にご参集いただき,名古屋特有の初夏の暑さに負けない熱い議論を対面で交わしていただきたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。